Tangible life

手触り感のある生活に向けての日々の記録

発酵する経済 ~パン屋が見つけた腐る経済~ <地球のしごと大學 教養学部 フィールドワーク>

毎度楽しみな大人の社会見学。

今回は鳥取県は智頭町のタルマーリーへ。

 

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麹・菌・水・パン・ビールの話。

精神性・スピリチュアルの話。

経済・利潤・仕事の話。

DIY・パンクスピリッツ・生き方の話。

 

格さんに映画『メッセージ』を一方的におすすめしてみた。

きっと共感ポイントが沢山あるはず、と思って。

 

タルマーリーから学ぶべきポイントは盛りだくさんで、すぐには消化しきれない。

ただ、真似できるものではないと思った。

 

結局は、自分の「好き」や「得意」を繰り返し繰り返し継続していった末に、他の人には到達できないところがあるのだと。

思いを抽象化する。自分で自分の真似をする。執着するとしたらそこかなと。

水資源 〜持続可能な水のマネジメントとは〜 <地球のしごと大學 教養学部 講座>

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橋本淳司さんによる「水」を取り巻く諸々について、講義を受けた。

 

外国資本による日本の森林買収の懸念。

 

水資源のようなインフラは民営化せずに国や自治体がなんとかしないといけないものの、縦割行政のためなかなかうまくいっていない。

 

「流域経済圏」として水資源をマネジメントする必要性。流域水マスターのような存在が求められるのでは?

 

東京の埼玉や千葉よりも濾過システムは優れている。ただし、共同住宅のタンクやパイプがメンテされているかによる。

映画『メッセージ』感想

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人生観が揺さぶられた。

 

見えている世界は人それぞれ異なる。

特に言語によっても見え方が異なる。

 

時間は「過去→現在→未来」と流れるものと思われているけれど、東洋哲学にはそうではない思想も存在する。

 

生命とは情報空間と物理空間の両方にまたがっている存在

from『苫米地英人、宇宙を語る』

 

 

過去の経験の積み上げでは飛躍はない。

未来のあり方をイメージして、バックキャスティングして今を生きる方法を意識したい。

 

運命はすでに決まっている。その上で今を愛したいと思った。

地域で「見守る保育」 ~森のようちえんという在り方~ <地球のしごと大學 教養学部 フィールドワーク>

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鳥取の智頭町に戻り、「森のようちえん」の見学へ。

 

ここで感動して涙が出てしまった。

 

平日は毎日バスで森に行く。園舎はない。

年少から年長まで定員30名の子供たちが、保育士たちに見守られながら、森に入っていく。

急な坂を登る子、小川を渡る子、天然素材でつくられたブランコなどの遊具で遊ぶ子、粘土を掘る子、草木を食べる子も。

 

見守る保育のポイントは、「危ない」「早く」「駄目」などを決して口にしない。

もちろん身体の安全には気を配って見守る。

 

子供が転んだりぶつかったりして泣き叫んだときにも、子供に駆け寄って「大丈夫?」とすぐに聞いたりしない。

子供が助けを求めたら、はじめて寄っていく。

 

東京の小学校・幼稚園に通う我が子と重ね合わせる。

嫌がらせをうけたり、登園拒否したり、もチラホラでてきている。

 

森のようちねんの園児が木登りでかなり高いところまで登っている。

下で見守る保育士。

「100回に1回くらいの確率で落ちゃったら死んじゃうかもしれないからねー笑」という距離感。

 

 

その後、代表の西村さんのお話を聞くと、小中高一貫のサルベリースクールも経営されているとか。

これは驚いた。

義務教育期間にも関わらず、子供のやりたいことのみを教え、勉強を強制的には教えないと。

斬新さには懸念がつきものだけど、

ゼロか100かの間の学びがなくなってしまう点、

セレンディピティが失われていしまう点、

そもそも子供のときにやりたいこと自体があまりないのでは?

他の多くの同世代との協調は?

などが気になった。

 

サルベリースクールは極端だとしても、森のようちえんは充分に有りかと。

夏休みの一泊二日だけど、さっそく、松江の自然学校のキャンプに申し込んだ。

地域おこし協力隊とその地域活動 ~英田上山棚田団~ <地球のしごと大學 教養学部 フィールドワーク>

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岡山は上山に。

 

地域おこし協力隊の黎明期から地域に入って試行錯誤しながら、棚田の復興のために汗を書き続けている水柿さんに出会う。

 

 

なんと頼もしく立派な若者!

 

棚田への水路を散策。

道なき道の散策は、単純にハイキングとしてとても楽しい。

新調していたKEENのトレッキングシューズがTPOにちょうどいい感じでこれも嬉しい。

 

ただ、この水路の掃除はホントに大変だろう。

地域のリアルを垣間見た。

 

夜の宴席では他の若者とも合流。なるほどこんな感じなのね。

いろいろと課題や懸念はつきないのだろうけど、都会で働く若手サラリーマンにはない爽やかさと、迷いのない言葉選びがとても魅力的だった。

現代西洋医学と代替医療を合わせた「統合医療」の可能性 ~地域医療の現場から~ <地球のしごと大學 講座>

朝霧高原にあるウェルネス施設 富士山静養園へ、一泊二日で行ってきました。

 

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古民家を改装した温もりあふれる施設。暖炉にヒノキ風呂。

身体の不調チェックシートをふまえたお茶とマクロビを主体とした料理のおもてなし。

 

 

<講義でのキーワードメモ>

・「食医」

紀元前4000年頃の周では「食医」の地位が最も高かったとされる。

「食医」>「疾医」>「瘍医」>「獣医」

 

・「社会的処方箋」

40代で3人の子どもがいる父親が企業からリストラ、必要な処方箋は「うつ病の薬」ではなく「仕事の斡旋」

この診断ができるように「医療モデル」と「社会モデル」を組み合わせた「統合医療」が必要。

 

・「予防医学

一次予防(気づき、健康増進)の重要性が増す。

二次予防(早期発見、早期治療)

三次予防(リハビリ)

 

厚生労働省日本医師会」は東洋医学に対して否定的。

経済産業省総務省は、統合医療に一定の理解。(リラクゼーション業の認定など。)

 

・食には個人差がある。その人にあった食を食べながら感じ取っていくべき。

基本は雑食。生産地や生産方法も異なるなか、変なものをどう食べないようにするか。

 

・顔が見える、性善説がまかり通る関係性、規模感。

大きな組織を変えようとすると難しい。小さなコミュニティであれば出来る。

自治体も学区レベルの規模感がやりやすい。

 

・施設としては効果のエビデンスをうたうのではなく、価値観を変える、行動変容、気付きを与える。ミリューセラピー。場の変化を感じる。

 

・おばんちゃんの知恵袋の持続可能性のために、地域の伝統的なお祭りの重要性。

 

・みんな聞きたい「実際のところどうなの話」。

森林や池も含む20,000坪の敷地を、数千万(億はしない)で購入。

別途、自治体の所有する敷地は、月々◯万円で賃貸している。

 

朝5時前に起床して富士山の日の出を眺める。

能の舞台がある絶景スポット。

その後1時間ちかく朝の散歩。

自然林のなかふかふかの落ち葉のうえを歩く。

湧き水を飲むとミネラルの味。

目を閉じると身体が悦ぶ感じ。

 

書籍『自然欠乏症候群』にかかれていることは至極あたりまえのこと。

エビデンスがどうこうは関係ない。

自然のなかに身を置けば誰しもが実感できる。

実感することが大事。

実感したことない子どもが増えてきてしまうのが危機(蚊に刺されたことのない子どもの話)。

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<地域共創カレッジ2017 第1回>

地域共創カレッジ2017がスタートしました。

 

tomotsuku.org

 

海士町でコトを興した後に

現在は東京を拠点に地域との共創関係を望むアスノオト信岡さんが主宰する学びの場。

今年が第2期。

 

信岡さんとは昨年の「しまコトアカデミー」にて出会う。

(やや語弊はあるけど)まるで宗教家のようなスタンスが印象的な方。

 

その時には海士町には訪問しなかったし信岡さんとも深くお話できなかったけれど、

海士町でのプログラムに参加したメンバーの感想を聞いて、

他にはないコミュニティの温度とスタンスの違いを感じてました。

 

自分は都会の資本主義に毒されてしまっている自覚があるからか、

信岡さんのような方から至極まっとうなことをコメントされると

あたふたたじろいでしまうような恥ずかしさがある。

そういう意味で引っかかる存在。

 

今年1月頃に別の講座「地球のしごと大學 教養学部」の魅力に触れてしまい、

そちらをすぐに申し込んでしまったあとに、

この「地域共創カレッジ」の存在を知ることに。

 

さすがにダブルスクールはキツいかなと思っていたけれど、

「地球のしごと大學」の場が意外と「先生⇒生徒」の一方通行な印象があり、

信岡さんのつくる場の温度にも触れたい気がして

「地域共創カレッジ」にも申し込んだ次第。

 

各地域からのオンライン参加者も多く、手探り感も含めてなかなかのいい温度。

メンターだけでなく参加者もおそらく各々に魅力の多い方々だろうから、

バックボーンや考え、これからの話の噛み合い方、とか色々と楽しみ。

 

<以下memo>


西粟倉、海士、上勝、神山、女川のアントレプレナー
・HeadsとHeartとHandsの話
・都市の地域の生態系をつくる
・地域側のプレーヤー同士をつなぐ「地域のコーディネーター」が現れだした
・次に必要となるのは都市側のプレーヤー同士をつなぐ「都市側のコーディネーター」
・さらには双方のコーディネーターをつなぐ「都市地域間コーディネーター」の存在
・その辺を創っていくのが共創カレッジの目指す生態系
・地域共創カレッジのゴールは、共創実感を醸成すること