地域で「見守る保育」 ~森のようちえんという在り方~ <地球のしごと大學 教養学部 フィールドワーク>
鳥取の智頭町に戻り、「森のようちえん」の見学へ。
ここで感動して涙が出てしまった。
平日は毎日バスで森に行く。園舎はない。
年少から年長まで定員30名の子供たちが、保育士たちに見守られながら、森に入っていく。
急な坂を登る子、小川を渡る子、天然素材でつくられたブランコなどの遊具で遊ぶ子、粘土を掘る子、草木を食べる子も。
見守る保育のポイントは、「危ない」「早く」「駄目」などを決して口にしない。
もちろん身体の安全には気を配って見守る。
子供が転んだりぶつかったりして泣き叫んだときにも、子供に駆け寄って「大丈夫?」とすぐに聞いたりしない。
子供が助けを求めたら、はじめて寄っていく。
東京の小学校・幼稚園に通う我が子と重ね合わせる。
嫌がらせをうけたり、登園拒否したり、もチラホラでてきている。
森のようちねんの園児が木登りでかなり高いところまで登っている。
下で見守る保育士。
「100回に1回くらいの確率で落ちゃったら死んじゃうかもしれないからねー笑」という距離感。
その後、代表の西村さんのお話を聞くと、小中高一貫のサルベリースクールも経営されているとか。
これは驚いた。
義務教育期間にも関わらず、子供のやりたいことのみを教え、勉強を強制的には教えないと。
斬新さには懸念がつきものだけど、
ゼロか100かの間の学びがなくなってしまう点、
セレンディピティが失われていしまう点、
そもそも子供のときにやりたいこと自体があまりないのでは?
他の多くの同世代との協調は?
などが気になった。
サルベリースクールは極端だとしても、森のようちえんは充分に有りかと。
夏休みの一泊二日だけど、さっそく、松江の自然学校のキャンプに申し込んだ。